メモ:酔蝶華における蓮の花

幻覚度5

 

蓮とは

酔蝶華のタイトルにも表紙にも見られる「蓮」について

蓮は、ギリシャ神話ではその実を食べると現世の苦しみを忘れ楽しい夢を見るという伝説がある。

また、それに因んで夢見ごこちに安寧を貪る者を「ロータスイーター」と呼ぶ。

まさに、不思議な夢を見せる美宵の能力且つ酩酊状態を表すのにピッタリな花であると言える。

表紙には、美宵の足元に蓮の花が咲き誇っているのが見受けられ、美宵と蓮には繋がりがある事を表しているように思える。

 

もう一つの華

蓮には別名があり、

「芙蓉(ふよう)」と呼ばれる。

美しい蓮を表す言葉とされるが、こちらは違う花の名前でも使われている。

蓮を表す場合には「水芙蓉(すいふよう/みずふよう)」、種類としての芙蓉を表す場合には「木芙蓉(もくふよう)」と区別される。

木芙蓉(種類としての芙蓉)の学名はmutabilis=変化しやすい

であり、先程挙げたギリシャでの蓮の伝説(安寧)と逆のイメージが付けられている。

めしべの形状も違っていて、蛇のように突出しているのも特徴的。

また、そんな木芙蓉の中に気になる種類があり、少しややこしいが「酔芙蓉(すいふよう)」と呼ばれるものがある。

この花は朝から夕方にだけ咲く花で、朝は白いが夕方に近づくにつれ赤みを帯びてくるという特徴がある。

まるで顔を赤らめ酔っ払っているように見える事から、酔の字が充てられたとされる。

酔芙蓉が水芙蓉と同じ読み方である事、お酒にまつわる由来を持つことが個人的に非常に興味深く感じている。

朝から夕方にのみ咲くというのも、本来の鯢呑亭は夜には閉まる営業形態である事を彷彿とさせる。

また、白と赤の色の移ろいに関しては、香霖堂の無々色の桜の話を思い起こす。

人を集める桜と同じ色である事、も何か意味があるのかもしれないと少しばかり思う。

 

 

 

コメント