返信先: 瑞霊の望みは何だったのか

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#8563
仙石チシ
参加者

満足そうにしていたのは、調伏された当時の巫女の姿を思い出したからではないかなと。

おそらく瑞霊は霊夢の想起「無限縮結界」を受けるまで調伏された瞬間の記憶が一部欠落していたのだと思います。
あの場面の描写を細かく見ていくと

無限縮結界発動前後
擬音も飛び交う非常に激しい動を意識した弾幕描写と苦しい顔の瑞霊

瑞霊がかつての巫女の姿を幻視した時点
弾幕の描写から激しさが消え静を意識した作画に、瑞霊の表情は驚愕や困惑に近い表情に変化、半分に割れたコマの片方は当時の瑞霊の姿になっている、音の描写も巫女の持つ鈴の音のみ

巫女の表情を見て瑞霊もなにかに納得したかのような顔になる、憑き物が落ちた

という流れを取っているので、何かを思い出したのは確実。
で、さとりが霊夢に渡した記憶では巫女の表情が片目のアップと口元の断片でしか描写されておらず、瑞霊が幻視した姿でようやくハッキリとした表情が描かれるので、忘れていたのは巫女が最後に見せた顔であると考えられます。

と、ここまで書いてからある人物を想起しました。
“月の民に怨みを持つ存在。
自らも怨みに純化された霊である。
既に自らが何者なのかという情報すら必要としなくなっていた。”
(東方紺珠伝omake.txt)
そうです、純狐さんです。
現在の彼女は嫦娥に対する怨み自体は残っているものの、それ以外の生前に関する記憶は残っていません。
結果、純狐という存在は時折月を襲撃しては賢者にそれを阻止され満足するという変わった生活を永いこと繰り返しています。

そして引用した文にも気になる記述がありますね。
そうです、”怨みに純化された霊”です。
完全に憶測の話になるのですが、おそらく瑞霊は”博麗の巫女に裏切られた”という怨みばかりを募らせた結果、自らの怨みに純化されつつあったのではないかと。
自身を封じた時に巫女が見せたあの顔を瑞霊がどう解釈したのかは分からないですが、それを思い出したことで憑き物が落ちたということは、おそらく瑞霊の怨みを軽減する記憶の一つがあの巫女の顔なのではないかと思います。
故に、怨みに純化される中で真っ先に消えてようとしていた記憶だったのだろうと。霊夢の無限縮結界は瑞霊のその消えかけの記憶の扉を開く鍵だったという解釈です。

で一応本題の瑞霊の望みに関してですが、上記のことを踏まえると大凡は一般ぱーぷる氏の読みで合ってるのではと感じます。その上で復讐する、怨みを晴らすのも目的ではあったと思いますね。
ぶっちゃけやってることは復讐と称して月に襲撃しては満足して撃退されてる純狐さんと大差無いのでは?
今回は霊夢が留まったおかげでおそらく純化√に入らない分岐に派生した感じがありますが、もしあそこで霊夢が妖怪の言いなり攻撃を続けて瑞霊を退治してしまっていたら、負のループが始まって純化まっしぐらもあり得たのではないかなーと。