瑞霊の望みは何だったのか

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    • #8559 返信

       無間縮封印が解かれる直前、瑞霊は何に対して満足そうにしていたのか。
       「封印」に関しては以前閉じ込められていることに愚痴を漏らしていたのでそぐわないように思われる。であれば、あの場で行われていたことは「退治」に当たるのではないか。
       妖怪は死なないという前提があるなら、本気であっても妖怪退治の結末はしばらくの再起不能や封印となるはずであり、「妖怪と中身は同じ」と語られるように怨霊においてもそのことは同様と考えられる。また、ぬえの事例においても「退治」の後に地底に「封印」されるという文脈は成り立っている。
       「封印」という結果はひとまずとして、「退治」という実績を瑞霊は求めていたのだろうか
       そして、先程の論理で言うと瑞霊の口にする妖怪退治ごっこも妖怪の消滅には繋がらないという点では本気の妖怪退治と変わらない。となると、両者の違いとして考えられるのは妖怪とどれだけ敵対しているか。
       以上を踏まえると、瑞霊が求めていたのは妖怪の根絶などではなくて相手を厳格に敵と認識した退治。今の幻想郷においてそれを辛うじて叶える手段は瑞霊自身が敵として退治されることであり、先代や紫・さとりの行動はそれを叶えるものであった。

      ……など考えてみたのですが、ご覧の通り推測に推測を重ねていて自分でも何がなんだか判らなくなってしまったので、この場をお借りして議論させてください(前置きが長い)
      自分の言ったことに限らず色々ご意見お聞きできたら幸いです!

    • #8563 返信
      仙石チシ
      参加者

      満足そうにしていたのは、調伏された当時の巫女の姿を思い出したからではないかなと。

      おそらく瑞霊は霊夢の想起「無限縮結界」を受けるまで調伏された瞬間の記憶が一部欠落していたのだと思います。
      あの場面の描写を細かく見ていくと

      無限縮結界発動前後
      擬音も飛び交う非常に激しい動を意識した弾幕描写と苦しい顔の瑞霊

      瑞霊がかつての巫女の姿を幻視した時点
      弾幕の描写から激しさが消え静を意識した作画に、瑞霊の表情は驚愕や困惑に近い表情に変化、半分に割れたコマの片方は当時の瑞霊の姿になっている、音の描写も巫女の持つ鈴の音のみ

      巫女の表情を見て瑞霊もなにかに納得したかのような顔になる、憑き物が落ちた

      という流れを取っているので、何かを思い出したのは確実。
      で、さとりが霊夢に渡した記憶では巫女の表情が片目のアップと口元の断片でしか描写されておらず、瑞霊が幻視した姿でようやくハッキリとした表情が描かれるので、忘れていたのは巫女が最後に見せた顔であると考えられます。

      と、ここまで書いてからある人物を想起しました。
      “月の民に怨みを持つ存在。
      自らも怨みに純化された霊である。
      既に自らが何者なのかという情報すら必要としなくなっていた。”
      (東方紺珠伝omake.txt)
      そうです、純狐さんです。
      現在の彼女は嫦娥に対する怨み自体は残っているものの、それ以外の生前に関する記憶は残っていません。
      結果、純狐という存在は時折月を襲撃しては賢者にそれを阻止され満足するという変わった生活を永いこと繰り返しています。

      そして引用した文にも気になる記述がありますね。
      そうです、”怨みに純化された霊”です。
      完全に憶測の話になるのですが、おそらく瑞霊は”博麗の巫女に裏切られた”という怨みばかりを募らせた結果、自らの怨みに純化されつつあったのではないかと。
      自身を封じた時に巫女が見せたあの顔を瑞霊がどう解釈したのかは分からないですが、それを思い出したことで憑き物が落ちたということは、おそらく瑞霊の怨みを軽減する記憶の一つがあの巫女の顔なのではないかと思います。
      故に、怨みに純化される中で真っ先に消えてようとしていた記憶だったのだろうと。霊夢の無限縮結界は瑞霊のその消えかけの記憶の扉を開く鍵だったという解釈です。

      で一応本題の瑞霊の望みに関してですが、上記のことを踏まえると大凡は一般ぱーぷる氏の読みで合ってるのではと感じます。その上で復讐する、怨みを晴らすのも目的ではあったと思いますね。
      ぶっちゃけやってることは復讐と称して月に襲撃しては満足して撃退されてる純狐さんと大差無いのでは?
      今回は霊夢が留まったおかげでおそらく純化√に入らない分岐に派生した感じがありますが、もしあそこで霊夢が妖怪の言いなり攻撃を続けて瑞霊を退治してしまっていたら、負のループが始まって純化まっしぐらもあり得たのではないかなーと。

    • #8565 返信

      なるほど、先代の存在の大きさ……気になるところなので次回以降でも是非触れられてほしい……
      純狐さんとの類似性は「次」を考えていたことからもありそうですね

    • #8604 返信

      すみません、かなり根本に関わる見落しがあったので補足を
      鈴奈庵の怨霊となった娘の幽霊の話で、封印と成仏について後者の方を退治と認識した発言がありました
      これに関してはぬえの例もあるので、しばらく表に出られないようにすることを「退治」という場合もあれば消滅を指して「退治」という場合もある、というニュアンスの問題かと思いますが、怨霊の扱いについてはまだ問題が残ります
      該当の回では、霊夢が娘を思って成仏ではなく封印を選んだかのように語っていますが、そもそも娘は不当に封印されていたことが原因で怨霊化しているのです
      小鈴に強く言えなかったという事情があるので霊夢の言っていることはでまかせの理屈であったという見方もできますが、一度怨霊になってしまった者とって成仏は封印よりも絶対的に不幸なことになるのでしょうか。瑞霊の解釈にも深く関わるので大変気にかかります

    • #8612 返信
      V層もどき
      参加者

      鈴奈庵の怨霊となった娘の幽霊の話で、封印と成仏について後者の方を退治と認識した発言がありました

      これは必ずしも「怨霊の成仏」=「怨霊の退治」ではないと考えています。
      鈴奈庵第二十五話『著者不明は容易く盗まれる』後編において、霊夢は怨霊もしくは怨霊以前の妖怪となった易者を退治しています。
      「妖怪なら問答無用で退治する」と霊夢が述べている通り、易者を打ち割った行為は「退治」と考えられます。
      これに加えて、霊夢は易者復活の条件となった易書を焼却処分しています。
      これは、易書が残存した場合、発動条件によって易者ないしは同種の存在が復活しうるということです。
      このことから、「妖怪・怨霊の退治」は妖精における「一回休み」程度の位置づけと考えられます。

      加えて、智霊奇伝 第六章第十三話での「調伏した」に「ころした」のルビが振られている点を考えます。
      この点から、「妖怪への調伏」=「妖怪へのころし」であり、妖怪に対してのこれは「一回休み」程度のものと考えれば、瑞霊が実際に復活していることと整合的です。

      このため、「怨霊の退治」とは別に、復活の縁(よすが)となりうるものを破壊することで、「怨霊をこの世から絶縁する」行為が存在すると考えられます。
      この、「怨霊をこの世から絶縁する」行為を霊夢は「怨霊に対する成仏」と呼んでいると考えます。
      (もっともこれは霊夢の視点からの成仏であって、当事者の視点から見ても成仏であるかは別の話になります)

      これを踏まえて、鈴奈庵第十六話・十七話『曰く付きの艶書』前編・後編での艶書の幽霊ないしは怨霊について考えます。
      幽霊や怨霊についての「封印」とは、存在を何らかの媒体に封じ込めることです。(例えば、霊夢の夢想封印や天狗の妖怪カメラも同様です)
      艶書の件においては、艶書が封印の媒体となっていました。
      妖怪僧侶は幽霊を艶書に封じ込めることが出来ました。幽霊は隔離されたままの時間経過によって存在を還元され、結果として怨霊化したのでしょう。
      小鈴が艶書を手にした時点では、既に艶書の幽霊は艶書の怨霊となっています。

      この時点で、霊夢の選択肢は以下四通りでした。
      ①艶書に怨霊を封印(再封印)する
      ②艶書に怨霊を封印(再封印)し艶書を焼却して絶縁する
      ③怨霊を退治する
      ④怨霊を退治し艶書を焼却して絶縁する
      この中で、②④は小鈴が艶書の焼却を拒否したため選択できませんでした。この時点で「怨霊を成仏・絶縁する」ことは不可能となっています。
      残る①③のうち、霊夢は①を選択しました。
      これは、「不憫な娘の霊への配慮」と「退治したところで艶書が残存する以上復活しうるため」の二点が理由と考えられます。

      花映塚では「霊の迷いを斬る」ということが成仏に当たると説明されていました。
      不憫な娘の霊がいまだ幽霊であったならば、執着・迷いの対象である艶書を焼却することで、成仏ないしはこの世界との絶縁が可能であったでしょう。

      一度怨霊になってしまった者とって成仏は封印よりも絶対的に不幸なことになるのでしょうか。

      怨霊の側から見て、成仏は必ずしも不幸であるわけではないと考えます。
      一方で、瑞霊の件についていえば、「次こそは必ず」との意志を有しており、この世界から絶縁されることで次の機会を永遠に奪われることは、成仏する前の瑞霊からすれば著しく苦痛であるわけです。

      特に、霊夢は成仏の話を持ち出す前に、「この世界の幻想郷の仕組みと人間の地位の説明」「博麗の人間としての謝罪」を行うことによって瑞霊のこの世界との縁(よすが)を崩しています。

    • #8613 返信

      おあーなるほど、成仏と動きを封じるのは別というのと、動きを封じるにしても暴力を以て一回休みにするか術で済ませるかがあってのより穏便な方ということだったんですね
      他のことも色々判りやすくまとめていただきありがとうございます!

    • #8621 返信
      コケッコウ領土
      ゲスト

      東方における成仏の設定は「輪廻転生の環から外れて天界の住人、天人になる」と花映塚や求聞史紀等で書かれており天界の住人を増やしすぎない為に閻魔が成仏を制限しています。
      智霊最新話で霊夢の「安易な成仏は控えるように」と言う台詞から察するに現在もこの設定は生きている可能性はありそうですがその場合気になるのが完全に消滅する訳でもなさそうなのに瑞霊が成仏だけはと拒否した事です。

      幻存神籤の瑞霊のページで「恨みを晴らすと成仏して怨霊としての存在は失われてしまう」と書かれていますが上記の様に成仏=天人になるが恨みが晴れた怨霊にも当てはまるとしたら瑞霊が成仏を嫌がったのは消滅してしまうからではなく怨霊としてのアイデンティティを失ったまま存在し続ける事が嫌だったから……と言った解釈も出来そうです。

    • #8623 返信

      怨霊としてやり遂げたいこと、自分をやられ役にすることで今の幻想郷でも本気の妖怪退治を実現させる、とかだったら「妖怪退治ごっこ」を嫌うこととも繋がるかも……?

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