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>何故瑞霊は地獄としての機能が失われた地底にわざわざ封印されたのか?
まず、智霊奇伝の宮出口瑞霊はどこから地底に封印されたのか、を考える必要があると考えています。
これについては、「よく似た別の世界」から、こちらの「智霊奇伝の世界」の地底に叩き込まれた(封印された)と考えています。
瑞霊は
①「幻想郷とそれを作った奴らに嵌められてこんな所に閉じ込められてんだよ」
②「逆恨みだって事は判ってる」
③「本気で崩壊させるつもりもないがただ何か黙っていられなくてな」
と述べています。
①で「こんな所」はこの地底であり、今閉じ込められている場所は地底であること、瑞霊を嵌め込んだ・封印したのは「幻想郷とそれを作った奴ら」であることがわかります。
※「幻想郷を作った奴ら」でなく、「幻想郷とそれを作った奴ら」であることが不審ですが一旦おきます。
しかし、②・③でこの世界の地上である幻想郷を崩壊させることは「逆恨み」であると瑞霊が認識していることがわかります。
ここで、「逆恨み」であることについて、
(A)封印側に正当性があり瑞霊に理がないと瑞霊が認識している
(B)既に年月が経過しており復讐対象が存在していないと瑞霊が認識している
のほかに、
(C)瑞霊を封印した「幻想郷」と作中の「幻想郷」は別の幻想郷であると瑞霊が認識している
と考えることが可能です。
また、「幻想郷とそれを作った奴らに嵌められて」との不審な述懐について考えます。
幻想郷は世界・領域であって、「嵌める」というような主体的行動を行うような存在ではありません。
あり得るとすれば、世界そのものに拒絶・排除された場合です。
ここで、茨歌仙において紫がセイヨウタンポポを排除していた件、
求聞史紀において外来人が幻想郷に迷い込んだ場合に博麗神社に辿り着けば元の世界に帰るチャンスがあると記述されている件、
霊夢が紅魔郷においてレミリアに対して「この世から出ていって欲しい」と述べた件、
「外の世界」や「夢の世界」が存在し、紫は「絵の中や夢の中、物語の中等にも移動する事も出来るという」と語られている件、
茨歌仙において魔理沙が(おそらくは紫の行動に対して)「異変の時に感じる空間が歪むようなあの雰囲気」を感じている件、
茨歌仙において霊夢が紫の結界の出入りについて永遠亭の機材によって永琳の言うところの「重力波」を観測している件を踏まえて考えます。
幻想郷は全てを受け入れるものの、元のままに尊重されるかどうかはその限りではなく、異物として排除される場合があります。
博麗の巫女には異なる世界を繋げて対象を別の世界に送り届ける能力があります。
霊夢がレミリアに向けた言葉は、一見してあの世に送る、殺害する旨を述べているように取れますが、博麗の巫女の力を踏まえれば、別の世界への追放・封印を述べているようにも取れます。
幻想郷以外の世界には外の世界や夢の世界、絵の世界や物語の世界が存在します。
世界間の接続においては、個々人の心象に留まらず幻想郷の物理においても認識可能な事象が発生しています。
つまり、瑞霊は、何らかの理由から、瑞霊のいた幻想郷から、博麗の巫女の力をもって排除され、よく似た別の世界の幻想郷(の地底)に送り込まれた(封印された)と考えることができます。
送り込まれた先が地底である理由については、瑞霊が「いつか地上に出たい(形をなしたい)と願っている存在」であったから、と考えます。
瑞霊に萃香・勇儀らの鬼が助力しているのは、鬼は隠れたものと顕れたものを扱う存在であるからです。
旧地獄の鬼とは、いつか形をなしたい、表舞台に現れたいと願う霊を娯楽で飼いならしつつ、それでも姿を現したいと願う霊には地上に出る力を与える役割なのでしょう。
「ただ何か黙っていられなくて」と述べる瑞霊は鬼が役割を果たす条件を満たしたということです。
ある世界からある存在が送り込まれた時に、(別の世界との結縁を失った物品が無縁塚に流れ着くように)その存在が最も「そう」である、馴染んだ所に流れ着くということです。
残るお話としては、「瑞霊を送り込んだ幻想郷とはどのような世界か」「瑞霊が送り込まれた幻想郷とはどのような世界か」といったものがあるかと思いますし、特に後者は瑞霊の反獄の動機と直結していると考えますが、(いくらなんでも話が長すぎるし本にもしているので)これは別の機会にしたいと思います。