東方音源の名前と東方キャラの共通点まとめ

東方音源。それはロマンであり、無限の可能性です。

それらには一つ一つ「プリセット名」が存在しており、名前で笑わせてきたり、原曲との関係性を考えさせられます。それらの東方キャラとの共通点をご紹介していこうと思います。

最初に

さて、ZUN氏の持っている音源で一番有名と思われるSD-90ですが、この音源のプリセットは「ありのままを表した名前」が多いです。

例えば、「St.Strings」。こちらは「ステレオで収録したストリングス」という意味であり、これはありのままを表しています。

つまり、こういう名前のものが多いので東方キャラとの共通点を見出しにくいのです。ですので、初期はSD-90の使用数が多いため古い作品ほど共通点は少なくなります。

 

逆に、輝針城以降で使われているRetrologue。こちらはシンセ専門の為か抽象的、もしくは個性的です。もちろんありのままを表した名前もありますが、SD-90のRomantic Tpみたいに「○○的な(楽器名)」のような形式も多く見られます。

例はこれから出てきますので記事をご覧下さい。

魂魄妖夢

東方妖々夢 ~ Ancient Temple

Super Quartet – Double Steel

ダブルスポイラー辺りまで使われていた、アコースティックギター音源です。

doubleは皆さんご存知の通り「2重の、2倍の」という意味があります。steelは鋼だと思うじゃないですか。じつは「(鋼の)刀、剣、武器」と言った意味もあるのです。

つまり、「2つの刀」です。

まあ、マジレスするとギター音源なのでSteel Guitarの事かとは思いますが、妖夢が2つの刀を持っていることと、この音源の名前。なんか感慨深いですね。

西行寺幽々子

ゴーストリード

STUDIO Canvas SD-90 – Loose Lips

SD-90に入っているZUNペットの一種です。鬼形獣でも使われています。

looseというのは「緩い・解き放たれた」と言った意味で、lipは「」です。

つまり、緩い・解き放たれた唇です。幽々子に大食いそうなイメージを持っている方は少なからずいると思いますが、すぐ緩い唇を開いて食事をしてしまう…そういうニュアンスを感じます。

 

少名針妙丸

輝く針の小人族 ~ Little Princess

Retrologue – Bit Rider

Retrologueに入ってるピョコピョコした音が特徴的な針妙丸といえばこれだ!って感じの音源です。
bitというのは「少し、ちょっと、少量、わずか、小片、いささか」といった意味です。恐らく音源の方は機械的な不思議な音なのでコンピューター用語的な意味のbitなのかもしれません。(ただしこちらも最小単位なので小さいことには変わりはないですね)
また、riderは「〔馬やオートバイなどの〕乗り手、騎手、ライダー、運転手」といった意味です。そして針妙丸は第二通常弾幕でお椀に「乗り」だします。まさに針妙丸にピッタリと言える素晴らしい音源ですね!

Groove Agent 3 – Mini Works

Groove Agent 3に入ってるフシュー…とかヒョインといった音が特徴的なデザイアドライブで使われたドラムです。
miniというのは「小さい、小型、小規模の意」という意味があり、他の言葉の頭につける接頭語のようです。もう針妙丸って感じがしますね…
workは「〔計画などが〕うまくいく、功を奏する、軌道に乗る」といった意味があります。ここで言う計画=野望にあたり、いろいろすっ飛ばした解釈になりますが、Mini Worksは輝針城6面のステージタイトル「小さき者の大きな野望」に通ずるものがある気がしませんか!!(計画は失敗するけどね…)

 

クラウンピース

星条旗のピエロ

Retrologue – Incense Cone

Retrologueに入ってるなんか言葉に表しづらいですが、高いと可愛らしく、低いと怖く聴こえる音源です。
incenseには「人を〕ひどく怒らせる[立腹させる]、激怒させる、いきり立たせる」という意味があります。
どうです?皆さんもクラウンピースの弾幕の難しさにincenseさせられたのではないでしょうか。
ちなみにconeは「スピーカーの円錐形の振動板」のことらしいです。

 

純狐

ピュアヒューリーズ

Retrologue – Pristine Bell

Retrologueに入ってる透き通った美しい音が特徴的な音源です。
pristineというのは「原始の、初期の、元の状態の」「〔文明などに〕汚されていない、純粋なままの」などの意味があります。もう純狐にピッタリな言葉ですね…(ちなみに前作「東方輝針城」の始原のビートの副題が”Pristine” Beatだったりします)

故郷の星が映る海

Trilian – Violent 101

Trilianに入ってるデーデケ…デーデケ…って音のするベース音源です。(故郷の星が映る海では0:53辺りからなってる音です)
violentとは「暴力的な」の他に「〔感情・言動などが〕激しい、強烈な」という意味もあります。
感情が激しいというのは怒りの感情ではないでしょうか。ちなみに、曲は違いますがピュアヒューリーズのヒューリーとはfuryのことであり、意味は「”強い“怒りの気持ち」です。
なお、101はROLANDの「SH-101」の事だと思われるので割愛します。

吉弔八千慧

トータスドラゴン

Retrologue – Elite Lead

Retrologueに入ってるツーンとした感じの主張がしっかりとした音源です。
eliteというのは「〔社会的階級としての〕上流階級[階層]」「〔集団の中から選ばれた〕精鋭、選良」などの意味があります。
まさに畜生界三大組長である八千慧にピッタリな単語ですね。
ちなみにleadはDTM用語で「メロディや旋律など担当する音色」を指す言葉ですが、「〔前を歩いて人を〕(道)案内する、先導する」という意味もあります。
これも四面で地獄を案内した八千慧にピッタリな単語ですね。

驪駒早鬼

聖徳太子のペガサス

Retrologue – Follow Me

Retrologueに入ってる抱擁感も刺激感もある感じのメインにもなるしっかりとした音源です。
まずfollow meってどこかで見た事ないでしょうか…
そう、早鬼のスペルカード「フォロミーアンアフライド」ですね。
早鬼は基本的に筋肉ですべてを解決しそうなイメージなので、思い立ったら「私に付いてこい!」って言いそうですよね。
組長としてさらに先導者としてとても素晴らしくて好きです。

 

姫虫百々世

龍王殺しのプリンセス

Retrologue – Rock Monsters Saws

紺珠伝あたりから使われてきた音源です。

rockは「石、岩」、monster(s)は「怪物、巨大な」です。

百々世は巨大な怪物(オオムカデ)です。ここだけでMonsterは二つ当てはまりますね。

rockの方ですが、ムカデには「”イシ”ムカデ」という種類が居るようです。あと、百々世は鉱石(というか龍珠)を採掘していますよね。

直訳すると石の怪物なのでどちらかと言うとゴーレムっぽいけど百々世っぽい音源な感じがしますね。

終わりに

あんまり数はありませんでしたが、まとめてみました。なにか気づいたことがあれば随時追加していきたいと思っています。
ZUNがこういうところまで意識して音源を使っているのであれば大変驚いたものです。(フォロミーアンアフライドは音源に釣られた可能性も無くは無さそうですけどね…)
実は自分も飢餓がテーマの黎命宮で「Hungry to Groove」という音源を使ったりしています。
音源の名前というのは、その曲またはキャラの個性を考えたとき選ぶのに役立つのだろうと私は思っています。
音源の名前も東方キャラの数よりいる(大変当たり前のことですが)ので擬人化してみるのも面白そうではありますよね。(すでに居そうではある)

これを機に皆さんも東方音源を買ってみてはいかがですか?
それではまた!

 

英単語の意味など参照したサイト
辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書
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