博麗神社と東果という地名について

幻覚度 7

そもそも東果とは?

東果(とうはて)とは宇佐見菫子が初登場した東方project第14.5弾『東方深秘録』及び続編にあたる第15.5弾『東方憑依華』において、彼女が攻撃に使用する標識に書かれた謎の地名。

以上。待てど暮らせどこれ以降情報は出てこなかったので、これを機に考察をしてみようと思い立った次第です。

東果(Touhate)と書かれた看板

関東某所、東深見と菫子の周りはという要素が強調されている節がありますが、その中でも東果という地名は他に比べてやや意味深長に聞こえます。東方projectにおいて「東の果て」とは博麗神社のことと同義だからです。東果を名乗るということは、東方projectという作品においてそれだけ重みをもつのです。
ところでこの地名は東深見と同様に現実には存在しない地名なのですが、説としてネット上に散見されるものが存在します。

京終のもじり説

同じ読み方をする地名として、奈良県にある京終(きょうばて)が挙げられます。その名の通り京都の終わり(果て)であったことから名づけられたのだと考えられますが、拡大解釈をすれば京都の内と外の境界と言えるかもしれません。つまり東果とは幻想郷(東方)と外の世界との境界なのではないか、という説です。

ステージ『外の世界』

ステージ『外の世界』(以下、『外の世界』と呼称します)は上記2作品に登場した場所で、人工的・無機質な夜の摩天楼という幻想郷と対を成すように描写されています。この風景にある者は感涙し、あるものは変化に驚き、あるものは嫌悪を滲ませる、など様々な反応を示し、そして『外の世界』で待ち構えていた黒幕である宇佐見菫子と遭遇し、戦闘になる。というのが東方深秘録のストーリーの大まかな流れです。

菫子が企てた作戦とは、外の世界の非常識を集めたオカルトボールを幻想郷に放ち、その力を開放することで幻想郷の結界に永久的に穴をあけること、ついでに幻想郷の人妖から話を聞くことでした。この目論見は菫子目線だと半分成功しており、罠にかかった(ボールを7つ集めた)者が幻想郷から『外の世界』に転移されてきたように見えます。これは彼女が作中で何度も「釣れた」という旨の発言をすることからも分かると思います。
ですが実はここで菫子に一つの誤解が発生しています。それは、誰もオカルトボールによって『外の世界』にやってきていないということです。

『賢者××××の名において命ず、130年の禁を解け』!

東方深秘録 霧雨魔理沙ルート「オカルトボールの真実」より

実は菫子の目論見はすんでのところで茨木華扇によって阻まれており、結界を破壊する前に博麗神社にて華扇が結界を開放、オカルトボールを集めた者を強制的に排出することで未然に防いでいたのでした。つまり菫子はオカルトボールによって人妖たちを呼び込んだつもりであったが、実際は華扇が開いた結界から来ているので全く関係がない。それなのにこの二つの方法が偶然同じ地点に現れる結果になったとは考えにくいのです。

ここで一つの仮説を立てます。

博麗神社と『外の世界』は概念的に繋がっていたのではないか?

結局神社に戻ってきてしまった。幻想郷に来るといつもここからだからねぇ。

東方深秘録 宇佐見菫子ルート「悪夢の堂々巡り」より

これは菫子が一時的にしか幻想郷に入れなかった状態(夢幻病発症前)でのセリフです。このときの彼女は何らかの強引な手段で幻想郷に侵入していたわけですが、その時は必ず博麗神社からになるといいます。事実、霊夢ルート(1回目)で菫子(影)が現れたのは博麗神社です。もし彼女が『外の世界』から侵入していたとすれば、仮説は正しいといえるでしょう。もし、の時点で立証できてなくない?

では、逆はどうでしょうか?
以下は、東方深秘録においてオカルトボールを7つ集めた者がどうなったかを分類したものです。

博麗神社から『外の世界』へ弾き出された

魔理沙・華扇・妹紅・針妙丸・こいし・マミゾウ・霊夢(2回目)

外の世界へ転移されなかった

聖(代わりに仏像が転移)・布都(仙界に居たため)・神子(仙界に居たため)

不明(追い返された?)

にとり・こころ

そしてオカルトボールを7つ集めた上で博麗神社に訪れず華扇にも出会わなかった結果、唯一正攻法で外の世界に行った可能性のある者が存在します。

それが雲居一輪です。

彼女は神子に勝利した後、EDで聖に夢の中で外の世界に行ったことを話しています。この時彼女は命蓮寺から転移しているはずで、その所為で座標がズレたのか菫子と出会わず話を終えているのです。

つまり博麗神社以外から外界に出た場合は菫子が待つ地点=『外の世界』には転移しないこと、博麗神社から外界に出た場合は『外の世界』に転移することが証明できたと思います。
(ちなみに東方憑依華で夢菫子が『外の世界』に送り出された時も紫によって博麗神社から外に送り出されているので、徹底してこの法則は守られています)

最期に

ようやく本題です。
先に述べた通り、東果とは東方projectにおいて博麗神社と同じ意味を持つと述べました。そして幻想郷と外の世界の境界であるとも。つまり、これらが意味をするのは

東果とはステージ『外の世界』のことで、それは博麗神社と外の世界をつなぐ場所だった

ということです。マジだよ。

東果の二文字だけでこんなに語れるとは思ってもみませんでしたが、もし創作の糧になりましたら幸いです。

コメント

  1. 風野空気 より:

    幻想入りした外来人は博麗神社から外の世界へと帰れるというのもこの説を裏付けそうではあります