博麗神社の立地
博麗神社は幻想郷の最東端に位置し、東向きに建っていると言われている。
しかし、みな正面から昇ってくるのは不自然ではないだろうか?
幻想郷の住人の証言
原作では主に、
- 神社は幻想郷の東の端にある(求聞史紀)
- 神社からみて鳥居から日が昇る(三妖精第1部)
- 鳥居は東向き(花映塚てゐVS霊夢)
などの記述が挙げられる。いずれも違和感はなく一貫性があるように思える。確かに最東端で東向きだろう。
書籍の描写
記述とは別に原作漫画での描画での判断というものもある。例えば、
- 神社から見て鳥居の方角から明けの明星が見える(三月精2部)
- 鳥居の方角に人里を含む幻想郷の景色が見渡せる(鈴奈庵など)
がある。ここでは先ほどの証言と矛盾が生じてしまう。明けの明星は東の空だが、最東端で東向きであるなら人里は鳥居とは逆側に見えなくてはいけないはずだ。漫画の背景描写に信憑性はないのだろうか?
神社の向きの話は誰もしていない
ここまで読んで気付いただろうか。神社ではなく鳥居の向きの話しかしていないのである。鳥居は東を向いているが社殿はそうではない場合も考えられるのではないか。
そういうのもあるんだ
奈良の大神神社では鳥居が神社の背面にあるという話を聞いたことはないだろうか。
大神神社には本殿がなく、拝殿の背後に構える三輪山をご神体としているため社殿を出て鳥居を抜け三輪山に入る構図となっている。
博麗神社の実態
では博麗神社はどういう状態にあるのだろうか?今回は2種類の解釈を用意した。
本殿はなく幻想郷がご神体
先程例にあげた大神神社のパターンである。神社は拝殿であり、鳥居を抜け幻想郷に入る。ご神体不在の博麗神社のご神体とは幻想郷だったのかもしれない。
これならば幻想郷の最東端に東向きで鳥居があっても幻想郷の住人は鳥居から神社に入って来られるだろう。
我々の見ていた博麗神社は博麗神社ではない
もう一つは神社自体がダミーであるという仮説だ。そう思わせる描写は東方三月精第3部にある。
博麗神社には神社の中とは思えぬ神棚が置いてあり時折人知れずお供え物が現れるという話がある。
この神棚が東を向いており(神棚は東か南向き)外の世界の博麗神社と繋がっているためにお供え物が出現するのだとすれば神棚が博麗神社本体だと解釈することもできる。
まだまだ謎の深い博麗神社
博麗神社は何も分かっていないゆえに向き一つでここまで解釈が広げられるのだと思うわけですが
社殿の向きについてどこかに書かれていたような気がしないこともないので、気になった方は探してみることをおすすめしたい。
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