リリカ・プリズムリバーはレイラを覚えていない説

タイトル通り、リリカ・プリズムリバーにはレイラを覚えていないのではないかという説が存在する。
レイラという存在について触れている公式情報は以下の通りである。

・東方妖々夢の「キャラ設定.txt」のルナサ・メルラン・リリカの項で、「最大限の力で、姉達の姿をした騒霊(ポルターガイスト)を生み出し」た遥か昔の人物として言及(初出)

・東方花映塚ストーリーモード・リリカルートの映姫戦前の会話で、映姫がリリカ達に対し「貴方達の拠り所は貴方達を生んだ人間。そして、その人間はもう居ない」などと発言。「レイラ」の名前は登場せず。

また、作品外の情報として、かつて(内容から推測すると妖々夢と永夜抄の間の時期)ZUN氏がファンからの質問に回答したメールとされる文章(ソース:http://coolier.dip.jp/up/source/game_1522.lzh、以下「回答メール」)で、レイラの生い立ち、騒霊を生み出した経緯、レイラ没後の騒霊たちの行動が説明されている。
 
いずれの内容も、騒霊プリズムリバー三姉妹は昔に存在した人間によって生み出され、その人間はもう亡くなっているという内容である。

一方、東方文花帖(書籍)のリリカの項の後半インタビューページ(p.37)において、リリカが射命丸文に対し「私達騒霊は(中略)むしろ騒がしさの霊なんだからね」「騒がしさは生き物の音。(中略)その騒がしさだけが独立するとポルターガイストになるのよ」「私たちを生んだ音楽の霊」と発言している。これは先述した騒霊姉妹は人間レイラが生み出した存在という設定と食い違っているように見える。

また、花映塚で映姫がレイラの存在を示唆した発言に対し、リリカは「何を言ってるのかしら」と答え、その後のEDでもなぜ説教されたのか判らない旨の発言をしている。

まとめると、騒霊プリズムリバー姉妹は人間レイラによって生み出された存在だが、リリカは騒霊を音楽から生み出された騒がしさの霊と認識しており、レイラの存在を指摘されても知っているような反応をしないという流れになる。

さらに、先述の回答メールのレイラの項は「――って、そもそも最初は何で冥界へ行ったんだっけー?(リリカ談)」という一文で締められており、リリカが何かを覚えていない事が示されているように見える。

以上の情報から導き出された説が、リリカ・プリズムリバーはレイラを覚えていない説である。

レイラの寂しさを埋めるために生み出され、レイラが天寿を全うするまで傍に長くいたはずのリリカがレイラの存在を覚えていないというのは非常に奇妙な話であるが、その理由について考えると幻覚度が跳ね上がるのでここでは立ち入らない事にする。

最後に、リリカがどうもレイラを覚えていないように見えるとして、ルナサとメルランはどうなのかという話だが、書籍文花帖のルナサおよびメルランの項にレイラの存在を示唆する話あるいはレイラの存在と食い違う話は特に登場しない。全てレイラとは無関係の話である。また、映姫のレイラの存在を示唆する発言に対しても、二人ともリリカに同調する発言をする一方で敗北時会話で「後ろの二人は攻撃に迷いがある」と言われたりEDで映姫は「全てを知っている眼」だと言ったり、映姫の発言を理解していないともいるとも言い切れない微妙な所であるように思う。

よって、筆者の解釈としてはリリカはレイラを覚えていなそう、ルナサとメルランはレイラを覚えているかどうか判断不能というのが結論である。

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