幻想少女が銃を持った意味

幻覚度 5

 

酔蝶華70話が無料公開されたため、この話について個人的な解釈を挙げようと思います。

※まだ見ていない方ネタバレがあります

水炊き先生や東方ステーションのX、カドコミのサイトから見ることができます。

X(東方ステーション)

https://x.com/touhou_station/status/1993501081071239605?s=46

カドコミ

【第70話】東方酔蝶華  ロータスイーター達の酔醒|カドコミ (コミックウォーカー)
東方酔蝶華  ロータスイーター達の酔醒読むならカドコミ

 

 

酔蝶華70話

魔理沙がマタギとして山に籠って狩猟をする回です。

経緯としては、

魔理沙はマミゾウから、雷を鎮める方法としてイタチを狩り供物として捧げることを提案されました。イタチが雷を呼ぶというのが根拠のない噂だとわかりながらも魔理沙は初心者ながら狩猟に出ることに。

しかし山に籠って狩猟を続けていくうちに狩猟の奥深さに気づき、装備も本格的で顔つきも凛々しくなり、本気で打ち込んでいる様子が見てとれます。

道具は罠だけでなく、槍のようなものや、銃まで持っています。

最後の方では仕留めたイタチを里に持っていき、雷鎮めの供物として埋めていました。

美宵が最初誰だか気づけなかった様子からも、魔理沙が今までと全く違う雰囲気に変わっている事が伺えます。

命のやり取りこそが世界の真理なんだ

魔理沙は最後にそう言ってこの話は終わりました。

 

 

大人になった魔理沙

自然の摂理の中で生きる事で精神が研ぎ澄まされた様子が、容姿にも表れています。

肉人の回や、茨歌仙の虎狩りのような興味本位で無茶をするのではなく、狩猟も板についているようで落ち着いて行動しています。

魔法使いと同じぐらいに、狩猟に対しても真摯に向き合っています。

この一面で見れば、魔理沙を成長させた意義のあるものだったと思います。

 

 

一方で、魔法使いを目指していた魔理沙がマジックアイテムや服すら投げ捨て、マタギに身を投じているようにも見えます。

特にそれを一番印象付けているものがです。

マジックアイテムでも何でもない、ただ生き物を殺す為だけに存在する武器です。

それを幻想少女が持つことに何か重いものを感じます。

銃は”弾”を撃ち出します。

ここで”弾”を扱う弾幕ごっこについて振り返ってみましょう。

弾幕ごっこは、弾を模したもので美しさを競う、競技性のあるいわばゲームです。争い事や命が脅かされる行為の代わりとして、妖怪達が平穏に物事を解決するための方法として幻想郷で取り入れられています。

魔理沙も魔法使いとして、妖怪退治屋として、弾幕ごっこの腕も磨いて、今まで沢山の異変を解決してきました。

そんな魔理沙が今持っている銃は、弾幕ごっこと相反する、一方的に相手の命を奪える武器です。

魔理沙は弾幕ごっこをやめた

という見方もできてしまいます。

銃を持つことは弾幕ごっこの否定とも受け取れるのです。

 

 

マタギ

また、マタギの考え方として、山に籠るという事は、人との関わりを断ち自然と一体となる事で人を辞めるというものがあります。山ノ神信仰がベースにある考え方なようですが、詳しくないためここでは省きます。

マタギとなった事で、間接的に魔理沙は人を辞めたという意味にも受け取れます。

 

 

酔醒

魔理沙は魔法使いの研究をする中で、酔蝶華内で弱音を吐いた回があります。

その時は鯢呑亭のお酒を呑みながら、美宵に話を聞いてもらっていました。

しかし狩猟回の前編である69話では、同じように悩んだ様子を見せながらもお酒を溢してしまったので呑んでいませんでした。

美宵はお酒で酔わせて気を紛らわせたり、悪い記憶を消す事ができます。

つまりお酒を呑まない=美宵の干渉がない状態で、マミゾウの話に乗ってしまったのです。

そして、魔理沙は幻想から目覚めたのです。

目覚めた魔理沙が放った「命のやり取り」は、弾幕ごっこ、幻想郷の在り方と真逆の考え方です。

それこそ、博麗大結界成立前の時代へ思想が近づいているようです。

幻想から解き放たれた魔理沙は今後どこへ向かうのでしょうか?

 

 

 

おわりに

酔蝶華では魔理沙の内面や行動にフィーチャーされており、魔理沙の成長が酔蝶華のストーリーの主軸になっているのは間違いありません。

その視点で狩猟回を見ると、もしかしたら魔理沙の今後に関わる重要な回になっているんじゃないかと、特に銃を持っているのが衝撃で、その意味を自分なりに色々考えてみました。

 

正解だとも思っていないし、魔理沙が一歩成長するために必要だった、ただそれだけの回の可能性も普通にあり得ます。

 

他気になる点として、魔理沙にイタチ狩りを持ちかけたマミゾウは、あの萃香とつるんでおり博麗大結界(今の幻想郷)を守る八雲紫から忠告され、尚喧嘩を売ったヤツなんですよね(紫からしたら要注意人物という見方?)

 

もし、他にこの回はこういう事では?など、意見がありましたら是非ともコメントくださると嬉しいです。

 

 

 

 

コメント

  1. 天ぷら より:

    あの銃はどこから手に入れたのか…
    唐突すぎるアイテム、マスケット銃自体はまだ認知されてるから忘れられてるわけではないのが
    無縁塚にその銃持ってた人が居たのを香霖堂の店主が仕入れたのだろうか?入手経路が謎です

  2. 風野空気 より:

    私は、求聞口授で魔理沙が勧誘を受けていた描写から魔理沙の将来には様々な可能性があり本人もそのなかで迷いながらも異変を解決しているという状況から連続しているものとして受け取っておりそのうえで山姥という可能性の一つに近づいたという表現のように受け取りました。
    狩猟と魔術が必ずしも結びつかないものではないと考えているので、あまり深刻に考えていませんでした(あえて言うならあのままエスカレートするなら殺しを選択肢に選びながらも、けして遊びの場ではそれを選ず遊ぶ妖怪などのような考え方に行き着くのかなと)

    • 公太郎 より:

      妖怪と人間の狭間にいる魔理沙の中間択として、山姥ルートの可能性は自分も考えています。次回が聖域の話だから自然な流れにも思えます。
      銃と弾幕ごっこが連想しやすいのと、命のやり取りの台詞が幻想郷が妖怪vs人間の頃の時代の思想とも結びつきやすく、このところの作品群の路線がシリアスだったこともあり、一回そっち方面で考えてみた感じでした。
      あとはマミゾウの狙いがわからない事、マミゾウは魔理沙を妖怪化させようとした萃香とつるんでる点でも不穏さが拭えませんでした。