無意識を操る程度の能力とは何なのか ~波長を操りながら紐解く

1.古明地こいしの能力(無意識を操る程度の能力)の定義

早速、こいしの能力を読み解いていく。

彼女もさとり同様、心を読む妖怪であった。しかし心を読む事で嫌われる事を知り、こいしは心を読む第三の眼を閉ざしてしまった。それにより心を読む能力を失ったが、代わりに無意識で行動する事が出来る様になった。地底の住人からは嫌われる事は無くなったが、同時に恐れられる事も動物たちに好かれる事も無くなった。(中略)
 無意識で行動する彼女は、誰にも気付かれることが無い。地上に出ようと、寝ている巫女の脇を通り抜けようと、天狗が警備する山を通ろうと、誰一人彼女の気配に気付かないだろう。

(出典:東方地霊殿 ~ Subterranean Animism. キャラ設定テキスト)

『誰一人彼女の気配に気付かないだろう。』としているこの能力について、次のセリフで紐解く。

一輪 「戻って来てしまった。地底は我々にとって屈辱の地」
こいし 「おや、どなた?」
一輪 「しかし目を背けてばかりでは地底の妖怪も救われぬ」
こいし 「あ、見越入道のおじさんだ」
一輪 「さて地底で布教活動するとして手頃な相手は誰かな」
こいし 「みんな私を無視するの?」
一輪 「え? 雲山、何か言った? 目の前に誰か居るって? そんな馬鹿なぁ
こいし 「この馬鹿者めが」

出典:東方心綺楼 ~ Hopeless Masquerade. ストーリーモード

以上の一輪のセリフより、こいしが何者かが分からないものの、何かがあることに気づく妖怪(=雲山)がいるため、今回はこいしの能力の本質を何かしらの方法で「気配を消す」ものと定義する。

 

2.鈴仙・優曇華院・イナバの能力についての紹介

鈴仙の能力は、上海アリス通信によって、「相手の波長に干渉することが出来る」ことが明らかにされている。

 今回初登場の鈴仙は、狂気を操る程度の能力を持つ。
 漫画ではサニーと同じ様な能力と言う事になっているが、錯覚を見せるのは能力のほんの一部でしか無く、実際にはサニーは鈴仙の能力の足元にも及ばない。
 サニーは光の進行方向を変える程度だが、鈴仙の能力は光のみならず、物体が持つ波動、精神が持つ波動、電磁波、全てを操る。
 さらには方向だけではなく、波長、位相、振幅を操る事が出来、彼女の赤い眼を見ると人間妖怪問わず全てがその能力の影響を受けてしまう。

出典:上海アリス通信 三精版 第7号

また、鈴仙は、東方深秘録・東方憑依華にてくねくねを操っていた。
くねくねとは、以下のような性質を持つ妖怪である。

くねくねを遠くから眺める程度では問題は無いが、詳細が見え、それが何者であるかを理解すると、途端に精神に異常を来たす ”

(出典:くねくね(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%AD%E3%81%8F%E3%81%AD))

鈴仙は明らかに至近距離でくねくねを使っていたが、自身への影響は見られなかった。(そも、自身に影響があったら使わんやろ)

そのため、鈴仙の能力は他者からの波長攻撃にも干渉されないものとする。

 

3.こいしの「何かしらの方法で気配を消す」方法の考察

東方深秘録におけるこいしの対鈴仙勝ちセリフと、東方憑依華における鈴仙の対こいし勝ちセリフから、鈴仙は「何かしらの方法で気配を消す」こいしの存在に気づくことが出来ることが分かっている。

あ、兎さん。こんにちわ。その眼には私の姿が映るのね。

出典:東方深秘録 ~ Urban Legend in Limbo.

 

その無意識の身のこなし、みんなには効いているけど、私の眼には丸見えよ。

出典:東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.

以上のセリフから、こいしはどのような方法で気配を消しているのか。以下の2つの説に分けて考える。

(1)パッシブ説

道ばたに落ちている小石にだれも気を止めないように、こいしは自身の能力によって誰も気にとめてくれないものとする説

この説に立つと、こいしは何もしていないため、鈴仙の能力は活用できない可能性が高い。鈴仙が元軍人だから、こいし程度の気配の消し方では気づけるのでは無いかと考察する。(こいしはExボスやぞ

(2)アクティブ説

こいしが他者の無意識を常に操り、気配を隠す説で、こいしが他者の無意識を操らない場合、相手はこいしを認識することが出来る説

この説に立つと、鈴仙の能力はこいしの能力に対抗し、こいしの存在に気づけたと考察できる。

4.最後に

こいしの能力について2つの説を上げたが、筆者はここで結論が出さない。理由は、東方憑依華にて霊夢が対こいし戦の勝ちセリフでこんなことを言っているためである。

完全憑依の所為なのか、あんたがハッキリと認識出来るわ。

出典:東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.

ここの考察が出来ていないため、以降については皆様の考察をお願いしたい。

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