霧雨魔理沙の飛行事情

・箒なしで飛んでいる魔理沙はいない?

前提として旧作は無視しますが、

原作シューティングでは「妖精大戦争」のボスグラ以外で生身で飛んでいる(と思われる)姿は確認できません。また「東方緋想天」「東方非想天則」等の作品でアクション中に飛翔している姿を確認することは出来ます。

※「東方憑依華」では常に浮いてますが箒に乗っている状態です。

ただ「東方緋想天」の登場シーン等、飛んでくる描写があるのは箒に乗った状態であり、また彼女自身も形から入る性格であるため

「魔女といえば箒で空を飛ぶ」というをあるべき姿を忠実に守っているといえます。霊力消費を抑えるような実利的な意味もあるかもですが…

 

少ないながらも生身で飛んでいる描写はあるので、

「飛べる」と断定したいところですが、

ゲームシステム的な都合もありますし、いつでも飛べるのか入念な準備の上でのことなのか、ゲームの描写から断定することは難しいため、「飛ばないと不味い状況」が可視化されている書籍から考察していきます。

 

・普段は飛ばず、咄嗟にも飛べない?魔理沙

<東方茨歌仙>

2巻後半で帚木伝説を追う途中、冬の妖怪の山で遭難するシーンがあります。その時は風来のシレンのような出で立ちでしたが、箒は持っていません。

遭難しても自嘲気味に笑っていたため、まだ「飛んで帰る」という選択肢を取らなかっただけの可能性もあります。

その後仙界に入るルートを辿る鷲を不審に思い追いかけ始め、最後は体力の限界で倒れこみます。

(ギリギリで仙界に入れたので生き延びましたが入ってないと確実に死んでます)

体力の残りを把握出来ずに抱え落ち…という可能性もありますが、

冬山で遭難している自覚があって体力的に厳しいのに帰還のために「飛ばない」選択肢は些か不自然でしょう。

 

<東方鈴奈庵>

6巻にて台風の後に小鈴が行方不明になった際、残っていた天狗の羽等から天狗の仕業と判断した魔理沙は妖怪の山に向かいますが、

その時も魔理沙は空を飛ばず、切り立った岩山をクライミングして射命丸(と先に来ていた霊夢)のもとに合流します。

この時も箒は持っておりません(箒持ってクライミングの方が変ですが)

しかしその後、文との話に決着がついたと見るや、まだ納得してない霊夢を掴んで飛んでいます(当然箒なし)着地シーン等はありませんがその気なら生身で飛べることがここで確定します。

<東方酔蝶華>

今回の最大の考察ポイントが47話と48話になります。

47話の魔理沙はやろか水の調査のため崖付近で声を探していましたが、雪疵を踏み抜き転落します。

常人であればそのまま即死ですが、箒を崖に突き刺しそれにぶら下がることで難を逃れました。

その後一旦調査を切り上げて箒に乗って空を飛んで離脱します。

明確に死に繋がる場面でわざわざ崖に突き刺しぶら下がるという行為からして「咄嗟には飛べない」可能性があり、何らかの準備が前提の可能性が高いと思われます。

※準備内容としては「魔女の軟膏」のような触媒を使用?

鈴奈庵での飛行シーンでは話中にこっそり使用してたとしても矛盾はしない

48話では箒を持たず冬山登山装備に換装して霊夢と共に調査に向かいます。崖を降りるのにピッケルを使用して人力で下まで降りていました。これは趣味(ごっこ)の範疇ですね。

【総括】

・魔理沙は箒を持ってる時だけ空を飛ぶ(霊力消費抑制?ロールプレイ?)

明らかに飛んだ方が楽な場面でも基本飛ばない

・飛ばないと危険な状況でも飛ばない(飛べない?)

・箒を持っていても咄嗟には飛べない可能性がある

・生身でも飛べる。しかし何らかの準備はあるのかもしれない

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