奥野田美宵は座敷童子ではない?

皆様初めまして。月里あこと申します。

東方智霊奇伝がお熱い最中ではございますが、私は東方酔蝶華の方に夢中で全く展開が読めておりません。

その酔蝶華の主人公枠である、夢幻酒場『鯢呑亭』の看板娘。

奥野田美宵は自らを座敷童子と名乗り、伊吹萃香には「酔魔」と呼ばれています。

彼女を取り巻く物語はどのように展開していくのでしょうか……。

私の提案する説により皆様の考察がより捗る事を願って、拙い文章ながら書かせて頂こうと思います。

夢幻酒場へようこそ

自称座敷童子の彼女

そもそも座敷童子とは

座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝わる妖怪。座敷または蔵に住む神と言われ、家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらすなどの伝承がある。

__Wikipediaより引用(引用元)

雑にまとめるとお家に居てくれたらめちゃラッキーな何かです。

雑にまとめないと物理的な境界(人間的には壁)に囲われた座敷という空間でしか存在出来ない何かです。座敷童子が居る家には何かしらの幸運が訪れるとのこと。

妖怪だの神だのややこしいのでお家の精霊さんと呼ばせていただきます。

東方ではおかっぱの少女姿で描かれていますが、現実世界でも同様に子供の姿(童)で現れるとされています。

結構お引越しをなされていたようです。ヤドカリが棲家を変える感覚なのでしょうか?(最近はお引越しをせずに後戸の世界でリモートワークをしているようですけど)

酔魔は存在するか

調べてみた結果、よく分かりませんでした!いかがでしたか?

幻想入りは人々に「幻想」と見なされる事で起こる現象なので、完全に忘れ去られる・記録が一切残っていないは「幻想」ではなく「忘却」であり、もっと言い換えると「死」だと勝手に思っています。

この勝手に思ってる事になぞって私たちの住まう現実世界で酔魔の資料が見つからないとなると、そもそも幻想郷に酔魔はいるのでしょうか。

萃香さん曰く美宵は酔魔のようなので、どうして幻想になってしまったのか聞いてみたいものです。

それとも睡魔とかけているのでしょうか?

番外編:漢字としての「鯢」

音読み「ゲイ」

訓読み「めくじら・さんしょううお」

鯢呑亭のゲイの字ですね。

めくじらは美宵のデザインによく現れている鯨(しかも女の子!)のようですが、もうひとつの「さんしょううお」は一体……?

彼女は本当に座敷童子なのか

情報整理

自認通り座敷童子説

鯢呑亭は彼女のご利益もあり、大変繁盛しているようです。

それはまさしく座敷童子の「富をもたらす」に相当する事であり、一見すると疑いようはありません。

しかし座敷童子は先ほど申し上げました通り、境界に囲われていないと(つまり座敷にいないと)存在できません。

後戸の世界で存在できるのは、後戸の説明から入らないといけなくなるので彼女らがお家の精霊さんだからということにしておきます。

気になる方はこの本読んでください(丸投げ)

しかし美宵は博麗神社の宴会によく参加なされているようです。

また酒を飲ませた後悪夢を見せているような描写も存在しており、最序盤の方で度々語られた「記憶出来ない」事象も座敷童子の一言ではなんだか解決できそうにありません。

というかただの座敷童子と鬼達が絡んでるだけで八雲紫からのお酒は届かないと思うんですけど

萃香提唱、酔魔説

人を酔わせる鬼、酔魔。

彼女の作る料理はお酒によく合う料理のようです。

もし萃香の言う通り酔魔でしたら、酔わせるためだとうなずく事ができるでしょう。

それに記憶を無くすのも酔っ払い過ぎたせいかもしれません。

ですが移動に制限がある理由の説明がつきません。

それに現実世界には酔魔がそもそも存在しないようです。

彼女はひょっとすると座敷童子でも、酔魔でもない別の何かなのかもしれません。

付喪神とは

日本に伝わる、長い年月を経た道具などに精霊(霊魂)が宿ったものである。

__Wikipediaより引用(引用元)

堀川雷鼓に代表されるように、東方には非常に様々な付喪神が存在します。

持ち主にきちんと供養されなかった為に付喪神化してしまうという話は耳にしたことがあるかと思いますが、東方的な付喪神は所有権がある状態で所有している人物が居なくなった結果であると思われます。

物は所有して力を借りる事で初めて使うことが出来ます。(同意憑依)

つまり何が言いたいかといいますと、東方の付喪神は持ち主に似るという事です。

先ほど番外編と称して鯢という漢字をご紹介いたしましたが、実は幻想郷には山椒魚に似ているものが存在しているのです。

酒虫とは

その名の通り、酒を作る虫の事。

八坂神奈子は酒虫で造られた酒を「雑味は多いが幻想郷らしい酒」との感想を仰いました。

我々にこの酒の味を分かりやすく言うならば「どぶろくそのもの」でしょう。

酒を求める性質があるようなので、どぶろくの中に漬けたら糖をどんどんアルコールに分解して辛いお酒が造れそうです。

伊吹瓢は辛いお酒が常に出てくるのですが、その中に酒虫っぽいやつがいる時仮定すると伊吹瓢の中の酒は酒虫の所有物と言っても良さそうに感じます。

結局何者なのか

酒の付喪神説

彼女の登場シーンには必ず酒が登場しており、酔った人間に「何か」をする事で悪夢等を見せることが出来ます。

酒虫の酒を求める性質が付喪神として似てしまい、酔い自体を吸収する事で呑んでいた時の記憶ごと改変・消失すると考えると、移動制限も記憶を無くさせる事も出来ると捉えることが出来ないでしょうか。

酒虫そのもの説

付喪神なんてややこしいですし、それ自体と捉えても良いかなぁ。というだけですので理由はほぼ前述の説と一緒です。

帽子が話を重ねる毎に大きくなっている気がするので、実は力を蓄えているのかもしれません……。

未考証の部分

鯢呑亭が繁盛している件は、

神格化された鯨は恵比寿様と同一視されることがあるらしく、そちらの気質かなぁどうかなぁと唸っている最中です。

また酔鯨という日本酒が現実に存在しており、非常に辛く鯨をも酔わす酒……との事でこちらも酔蝶華に要素入ってそうだなと唸っております。

どなたか面白い資料お待ちしております。

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