フェムトラップバトル前哨戦の真相

フェムトラップバトル前哨戦とは東方儚月抄底巻p.89~p.98の紫と豊姫の戦いを指します。

知っての通り、その大部分は省略されています。本編では、膝をついた姿勢からゆらっと立ち上がった紫に豊姫が扇子を突き付けて、それを紫が払いのけるも豊姫が素粒子扇の口上を吟じて紫が爆笑して降参するところのみが描写されています。

紫が立ち上がり豊姫と対峙した後、場面が転換して、再び戻った時には豊姫が扇子を紫の喉元に突き付けているのですが、その間に何が起こっていたのかを考えてみました。

賢者の奇行

場面転換の前後の状況を観察すると、紫や豊姫に戦った様子は見られませんし、背景にも荒れた形跡がないので弾幕を展開した可能性も無さそうです。よって戦闘に類するものが行われた可能性は低いでしょう。

ですが、一点だけ紫の服装に変化が起きている箇所があります。この女、場面転換前(p.88)はトーンの貼ってある靴を履いているのですが、場面転換後(p.97)はトーンの貼っていない靴下?を着用した出で立ちになっています。つまり、紫は豊姫の「私と一戦交えるかね」という台詞に呼応して立ち上がり対峙した後、おもむろに靴を脱ぎ捨て、豊姫から最新兵器を喉元に突き付けられるわけです。何だこの女は。その時の、リアクション芸人の藍はおろか優勢な豊姫側のレイセンの困惑さえも、紫の奇行を考慮すれば合点がいきます。そして「ふっ 心配する必要はないわ」とかっこつける紫の横顔もなかなか味わい深いものに思えてきます。レイセンの視点で見ると、靴脱いで、扇子突き付けられて、かっこつけて、爆笑して、降参するの流れなので、頭のおかしい人だと思われてるかもしれませんね。

さすゆかポイント

しかし、この後土下座(土下座じゃない)シーンが控えているので、よりポーズを取りやすいように靴を脱いだと考えれば理にかなっているように思えます。p.88の3コマ目で靴を履いた状態でそれっぽいポーズをしているので、この時に違和感を覚えたことで靴を脱ぎ捨てたのかもしれません。なんという冷静で的確な判断力なんだ!さすが紫様です。

靴と靴下の境界

ここまで紫が靴を脱いで、靴下を顕わにした体で話を展開してきました。しかし、靴と靴下?両方にリボンが付いたデザインであることから、魔法を使って靴の色を変えただけの可能性もあります。やはり千年来の因縁の相手と対峙したとなれば、初手でオシャレに気を遣うのも必然なのかもしれません。

また、靴を脱いだという想定に関しても、紫以外の人物が靴を脱がせた可能性は排除しきれません。例えば、場面転換の間に、茂みから現れた藤原妹紅が紫の靴だけ脱がして逃げ去って行った可能性もあり得ます。

本編の描写からはいずれかを読み取ることは難しいですが、筆者はさすゆかポイントの項目で触れたとおり、妥当性を考慮して紫自身が靴を脱いだことを支持しておきます。

結論

フェムトラップバトル前哨戦の真相は「紫が靴を脱いでいた」でした(諸説あり)。

ZUN氏や秋★枝先生が尺やテンポの都合上、断腸の思いで靴を脱ぐシーンをカットしたかと思うと、こみ上げてくるものがありますか?

コメント