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すみません、誤タップにより、記入途中で送信してしまいましたので、整理し、再度送らせていただきます。
最近私もこの設定について頭を悩ませています。
取り敢えず以下の2つの解釈をひねり出したのですが、考えすぎかもしれません。
①幻想郷の成立条件によって引き起こされた経過時間と加齢時間の乖離
②過渡期である幻想郷の改革の為に意図的に引き起こされた加齢遅延
【前提】
上記の2つの解釈の根本には「幻想郷」が何の目的でどういう作用をしている場所なのか、という内容が関わっています。
まず、幻想郷成立の目的とは、恐らく「神霊や妖怪といった存在の人格保護」です。
何故、「神霊や妖怪の人格」を「保護」する必要が出てきたのでしょうか?
それは「唯物論」の台頭に依って「理解不能な自然現象や怪異」と「神霊、妖怪」が分離され、自然現象や怪異は「唯物論的な科学で理解可能な再現性のある現象」とされ、神霊や妖怪は「昔の人による間違った解釈」とされてしまったからですね。
「現象」と「人格」でワンセットであったもののうち、「人格(キャラクター)」のほうが否定されてしまったわけです。
これは人間の文化、厳密には「唯物論ベースの科学的思考」の発展によって起きたものです。簡単に言えば「頼みを聞いてくれるか分からない神に祈るより、発達した再現性のある技術で自衛したほうが確実」だったわけですね。なので、幻想郷では「神霊や妖怪の人格保護する」為に「人間の唯物論的科学”のみ”の発達」を防ぐ必要があります。
さて、人間の文化や科学の発達を防ぎ、停滞させるにはどうすればよいのでしょうか。
人間の文化の発達に必要なのは「温故知新」と「生命危機」です。
つまり、古い知識と、新しい価値観や発見の掛け合わせが「生命維持への危機感」によって加速される必要があるのです。
なので、文化の発達を停滞させるには「長寿なコミュニティ」において、「古い知識が繰り返し伝達」され「新しい概念が生まれにくい」状態であればよいわけです。
そのために幻想郷では様々な事が実践されています。
例えば「博麗大結界」には物理的なサイズが存在しており、人口調整や外界との交流を絶っています。これは新しい概念の発生と流入を防ぐものです。
また、「寺子屋での歴史の授業」や「稗田家による伝承」は「有用な神の加護や妖怪の脅威」の伝達の役割を担っています。
上記を踏まえ「サザエさん時空」は「幻想郷の長寿化」を目的としている、という前提を元にして、最初に提示した仮説①②について説明します。
①幻想郷の成立条件によって引き起こされた経過時間と加齢時間の乖離
本仮説は、幻想郷成立時に人間の科学文化を発達させない為、結界の作用として内部の「信仰を持てる知的生命体」に「サザエさん時空的な長寿化作用」をもたらさている、というものです。
これは「肉体年齢の変化による死にやすさ」そのものは変化しないものの「若い時期そのものが長くなる」ことによって「長寿化」が実現されている状態です。
②過渡期である幻想郷の改革の為に意図的に引き起こされた加齢遅延
こちらは博麗霊夢が博麗の巫女をしている時代の幻想郷が「過渡期」である、という考えを元にしています。
「過渡期」とは、妖怪や神と人間の関係性を作り直しているという事です。
紅魔郷で制定された「スペルカードルール」は「安全な神霊・妖怪・怪異の退治手段の提示」です。
これと同時に「一時的にサザエさん時空化し、寿命による生命への危機感をも緩和する」ことで、「儀式的手法には再現性と有用性がある」という共通認識を強く発生させるわけです。
これにより、妖怪や神と人間との関係を有用かつ再現性の高いギブアンドテイクなものに作り直している、というのが②の内容になります。
