常陸坊海尊と蓬莱の薬

常陸坊海尊と蓬莱の薬

日白残無の元ネタである残夢。残夢は戦国時代の僧と言われますが,義経の家来として源平合戦で戦った常陸坊海尊と同一人物と言われています。

その常陸坊海尊について,本朝神仙記伝(著:宮地厳夫)で以下のように述べられています。

常陸坊海尊は源平の変乱後、東奥の軍(いくさ)より遁れて形を変へ貌(すがた)を易(かえ)て、身を富士山に隠し、数日粒(りょう)を絶ち、飢ゑて死に及ばむとしける時、ふと石上を見るに、髄の飴の如くなるものあり。急に取りてこれを食ひけるに、忽ち精神爽やかなるを覚え、身体軽きこと毛の如し。復(また)飲食を思はず。四百余歳を経て、これに遇へる者あり。即ち道を得て、地仙と成れるべしと云へり。

源平合戦後,落ち武者となった海尊は富士山に逃げ延び,飢え死に寸前のところで飴のようなものを見つけ,これを食べると身が軽くなり食事が要らない仙人になったとされています。

—–ここから妄想フェーズ—–

著者の記憶の範囲では,東方原作で蓬莱の薬の形状は述べられていないと思いますが,海尊が食べたという”髄のような飴”は実は蓬莱の薬なのでは…?

妹紅が岩笠を蹴って殺したときに,岩笠が背負っていた壺がわずかに蓬莱の薬がこぼれ落ち,それが400年余りの時を経て,飢え死に寸前の残無を不老不死にさせた…

獣王園のおまけテキストで残夢は”人間としての命を捨てた”とされていますが,種族:人鬼ってまだ人間要素残ってるのかな…?もしかしたら蓬莱人のまま鬼になったとか…?

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