酔蝶華とかいう偉大な”裏方”漫画

幻覚度 2

自分は酔蝶華がとても気に入っているが、その理由には色んなキャラの色んな一面が見れるところにある。

次はどんなキャラが出てくるのか、

あのキャラは今度どんな姿を見せてくれるのか、

そんな事ばかり考えていたらふと気づいた事がある。

どれもこれも、鯢呑亭の奥野田美宵という存在があったからなんだということに。

 

 

酒の席では

酒は酔蝶華のテーマの主軸である。

酒の席では皆平等、酒は心を解放するというのが、酒呑み百戦錬磨の神主が作品に込めた想いの一つである。

 

 

気が利く給仕

「旨い料理に旨い酒、それに気が利く給仕。これで呑みすぎないのは失礼だ」と魔理沙談。

酒の席は時に無法地帯になる可能性だってある。

しかし話し上手、聞き上手でサービスもできる気が利く美宵がいれば、そこは安心だ。

鯢呑亭の暖簾を守ることに心血を注ぐ彼女である。

また美宵はとても素直なところがあり、何を言うにも嫌味が全くなく、客もついつい気を許しがちになってしまう魅力があるのだろう。

 

 

意外な内面

最初に挙げたように、酔蝶華ではキャラクター達の色んな一面が見れる。

特に、内面を見せたがらない魔理沙、射命丸は唯一と言っていいほど意外な内面を顕にする。

そこでの美宵は、

魔理沙には健気に寄り添い、射命丸の冗談には素直に騙されていたのであった。

また、一緒になればいつ喧嘩してもおかしくない雰囲気だったマミゾウと射命丸が、肉人の回の頃には鯢呑亭で笑い合う姿を見せていた。

 

 

存在を忘れられる宿命

美宵の性質は、どう見ても『裏方』である。

裏方を主人公にすると地味になりがちで、実際に美宵という存在を忘れて既存キャラの活躍、出番に目が行きがちになる。

しかし、これまで言ったように、美宵がいてこその作品である。

存在は忘れられやすいが、ふとした時にでも、

「そう言えばあの子がいたから」と思い返せるようになりたい。

 

 

 

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