鈴奈庵と茨歌仙の最後
鈴奈庵は東方・同人界隈にいる女が傷つける男に近づいて妖怪になるが帰ってくる話です。
そして、茨歌仙は奸佞邪智の鬼が誤りに気づき、瞑想と十牛図と右手を見ることで感情を抑えながら仙人になる話です。
いずれも妖怪化=人を傷つけることをいとわなくなるが、人間・仙人になりました。
傷つき、妖怪になる前に
世の中はいかに異性をだまして、自分の思い通りにするかの情報であふれています。相手、そして自分の心を見なくなるのです。ひねくれ、ずるがしこさを身に着け、奸佞邪智の鬼となります。心がひねくれたままだから満たされず、破綻します。どこかで自分の暴れる心に気付かないとなりません。
同様のことは男にも言えます。どうしても異性が多い所に来てくれる女は傷つき、奸佞邪智の鬼となっていることもあるでしょう。そんな女とかかわり男も傷つき、ひねくれます。それでも女が欲しいとヤリチンとなったり、ミソジニーとして嫌がらせで女を屈服させようとしていく場合もあります。
茨歌仙は渡辺綱に腕を切り落とされたことを元に仙人になりました。そして、鈴奈庵18・19話。子狐が障子に狐語で落書きをする事件が起きました。小鈴は子狐に通じる狐語で声をかけ、抱える問題の解のノートを渡しました。「そのうちに狐であったことすら忘れて人間になるのかもしれない。」
なぜ神主は鈴奈庵と茨歌仙を書いたのか?
これらの考察が正しいとして、神主はなぜ鈴奈庵・茨歌仙を描いたのでしょうか?茨歌仙は2010年7月からキャラ☆メル Febri内で連載開始。鈴奈庵は2012年10月から月間コンプエースで連載を掲載開始しました。神主は2011年夏に入籍しています。神主の嫁から東方・同人界隈の女の話を聞いたのが元では?
まとめ
男と女が出会いつつも、男多数で乱暴な男もいる東方・同人界隈。あたかも妖怪が人間に襲い掛かるように。女も傷つき逆に男を傷つけることもいとわなくなる妖怪となることもあるでしょう。鈴奈庵では「私の目で選別」し、茨歌仙は「(荒れる感情の右手を見て)対極の道を究めよう」と締めくくられています。
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