前置き
いきなりだが、射命丸文(以下、文と呼称する)は幻想郷最速である。これは自他ともに認めているので、おおかた本当だと思う。そして考えたことがある。それは羽毛が生える前の文についてである。
文の羽毛発言
なぜ羽毛が生える前の文について考えるに至ったかは、書籍文花帖における八意永琳と文の対談から来ている。
その対談においてテーマになっていたのは胡蝶夢丸という薬品で、これは服用者に心地のいい夢を見せるという効果を持つ。それを対談より以前に服用していた文は、「効果がイマイチわからない」といった旨の発言を、八意永琳にした。
文が見た夢というのは、胡蝶になってゆっくり飛び回る夢だったという。これについて文は以下のような会話を展開した。
東方文花帖〜Bohemian Archive in Japanese Red より
八意永琳「貴方は脳天気そうですもの。元々夢でうなされたりしないでしょう?ケアが要るほど精神が疲れてないのね」
文「それもありますが……。なんて言うかスピード感が無いというか。羽毛が生えて以来、あんなにゆっくり空を飛んだことなど無いもので」
ここで羽毛発言が出てきた。
文の成長
文は鴉天狗である。そして鴉天狗は、自身が半分動物であることは自認しているようだ。では、半分鳥類であることが分かったので、鴉天狗達は卵生であると言える。
恐らく文自身もそうで、姫海棠はたて等も例に漏れなさそうだ。
ここで考えられるのは、卵から孵ってすぐの文である。羽毛発言から考えて、孵ってすぐは羽毛が生えていなかったことになる。ここも羽毛発言から考えて、一定の期間中はゆっくりとしか飛行できなかったことになる。
恐らくこの頃(羽毛が生える前)の文は、鴉天狗の雛だったのだ。
現在では成体になり、羽毛が生えた。羽毛が生えたイコール翼が生えたということで良いだろう。文は翼(羽毛)が生える前から飛行していたので、別に翼(羽毛)は空を飛ぶためのパーツでは無いようだ。(ただし幻想郷最速であることと、文の飛行スピードに関わりは深そう)
結論
羽毛が生える前の文は、母親の卵から孵ってすぐの、鴉天狗の雛であることが分かった。そして羽毛が生える前の文の飛行スピードは、今よりも遥かに遅かったと分かった。
オマケ-残った不思議-
なんと鴉天狗は卵生だった。つまり鴉天狗は生殖をするということが分かった。
妖怪である文が、人間の雌のような服装や振る舞いをするのは、雌雄間での有性生殖をするからと言ったほうが自然だ。作中では出てこないが、もしかしたら雄の鴉天狗もいるのかもしれない。
ただ可能性として、実際は雌雄が無いということもあり得る。鴉天狗に生殖器官の確認がとれるまで、無性生殖の可能性も加味した方が良さげだ。
コメント
東方三月精第一部(いわゆる白月精)では直球に「鴉天狗の卵」の話が出てきますね。酔蝶華では天狗の子供も出てきますし、何故か天狗だけ生物としての描写が多い気が
なんと!「鴉天狗の卵」あったのですね。
やはり鴉天狗は他の妖怪と一線を画す何かがあるような気がします。