現役の霊夢、早苗、綿月姉妹を除くと、
黒谷ヤマメ、塵塚ウバメ、稀神サグメ、坂田ネムノ、駒草山如、藤原妹紅、鬼人正邪が巫女との繋がりが見出せる(私見)。
一人一人細かく説明するほどの知識がないので簡単な内容になってしまうが、これらは現役の霊夢らに比べていずれも零落をイメージできるキャラクターである。
1
昔の日本には、強制労働生活のような嫁ぎ先に疲弊し山に自ら入って身を寄せ合って生きてきた女性、山の神への生贄という名目で命を投げ捨てられた女性、「歩き巫女」として山々や地域を周り、祈祷や妖怪退治を請け負っていた女性らがいたという。
熊と間違えられてマタギに撃たれたり、生活が困窮し見窄らしい見た目となったりと、零落への道を歩んでいた。それが山姥という妖怪の姿に表されたとも言われている。
上記全てではないが、誰にも注目されないような庶民の女性達に目を向け記録を残した人物として有名なのが柳田國男であった。
2
またそれ以外にも古代では、「土蜘蛛」と呼ばれた者達がいた。その中には巫女として生きてきた者もいたそうだ。
どうやら土蜘蛛と呼ばれた者達の全てが淘汰された訳ではなさそうで、朝廷に協力し偉大な功績を上げた者もいたという。大山田女(オオヤマダメ)、狭山田女(サヤマダメ)という人物がそうで、黒谷ヤマメの名前の元ネタではないかとされる。
この人物は、荒神を鎮めるには「埴輪」を作り祀るようアドバイスしたという。
3
そして神代にまで遡る。
稀神サグメの元ネタである悪女として描かれる「アメノサグメ」だが、巫女の神格化として一部の神社では祀られている。
アメノサグメのアドバイスがかえって悪い結果を齎したというのが、巫女の神託への印象操作、アンチテーゼのようにも思える。
4
モチーフの観点からすると、一貫して不遇な女性達が東方の世界ではそれなりにうまくやっている、という見方ができる気がする。
霊夢や早苗の巫女というキラキラしたイメージとは裏腹に、現実では悲惨な歴史が垣間見える。
やたら共通のモチーフが多いのだが、結局のところどういった意図があるのかはわからなかった。
神主は何か意図があるのか、気になるばかりだ。
※無知の状態から浅く狭く調べた範囲なので、もしおかしな事を言っていたらご指摘お願いします(元ネタには上記以外にも色んな説が見受けられました)。
また、追加情報などあればコメント下さると嬉しいです。現状かなり調査に限界を感じているので…。

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