今まで何度か錦上京後半における分岐に対する予想を行ってきましたが、その分岐は今のところ異変石の種類によって引き起こされていると考えられます。そこで、メイン異変石の選択によって生じる会話中の差分をまとめ、それぞれの性質について若干の考察を加えるということを、予想の補助材料として今回はやっていこうと思います。
異変石による差分ではチミと馴子の反応が主に取り上げられますが、他にウバメとの戦闘後に主人公達が語る行動指針も差分となっており、赤異変石や黄異変石では色ごとの性質とのより強い関連が窺える内容となっています。そのため、そちらについても参考としてまとめさせていただきます。
赤異変石
・スカーレットデビル
懲らしめる(行動指針)、暴力的、乱暴な力、祭壇の主を怒らせるかも、激しく燃える力
・クリーチャーレッド
暴力的な魔力、とっちめてやる(行動指針)、暴力的な力、乱暴な力、乱暴な紅い力
シンプルに暴力・乱暴といった表現でまとまっています。行動指針も極めて直球です。特に付け加えることも無いように思いますが、ちょっとだけ想像をたくましくするなら、この二つの異変石には「血液」という要素が含まれているのかもしれません。紅魔郷はいわずもがな「吸血鬼」が起こした異変であり、鬼形獣異変石は選択画面にて「畜生達に虐げられた生き物の血が満ちている」というふうに紹介されています。血液は、近頃では剛欲異聞で触れられた要素でもあり、そこでは記憶との関係性が語られたりもしていました。その意味合いが錦上京のテーマに通ずることも、もしかしたら……。
青異変石
・スノーブロッサム
聖域を取り戻す(行動指針)、辺りを変える、自然の力、祭壇の主は嫌がるかも、哀しく光る力
・ブルーシーズン
自然が持つ驚異的な魔力、元に戻してみせる(行動指針)、自然的な力、雪のように冷たい力、祭壇は受け入れてくれるかは判らん、凍える青い力
自然の力と主に表現されていますが、「冷たい」「凍える」といった言葉から、自然の中でも特に天空璋でいう「冬の魔力」に近いものであるように感じられます。それが何を意味するのかは明らかではありませんが、もし「戻す」という行動指針と関連付けて考えるとしたら、自然のサイクルにおける冬から春にかけての「再生」のことだったりするのでしょうか。想像ばかりになってしまいますが、とりあえず思いついたこととして記しておきます。
また、これも単なる想像ですが、原始への指向性を踏まえた別説として、かつて花映塚にてチルノが匂わせていたスノーボールアースのことだったりするかもしれないなとも思いました。1%ぐらい。
黄異変石
・イエローサブタレイニアン
聖域を浄化してみせる(行動指針)、居心地悪い(チミ評)、美しく輝く力
・インペリシャブルムーン
浄穢の魔力、何とも嫌な感じ(チミ評)、祭壇からもその感じがする、純粋で無慈悲な力、ピラミッドが歓迎している
浄化・浄穢の異変石で、前作に引き続き聖域と月の関係性を匂わせる要素となっています。しかし、後者はいいとして前者は浄化として適切なのかと感じるところだと思います。事実、選択画面では「地の底に封じられた穢れた力」と紹介されています。それなのに浄化の異変石と一括りにされているのは何故か。それはその後に続く言葉が関係していそうです。「全てを遠ざける忌避の力」。後者の性能である「反射」も踏まえて考えると、これらの異変石は主体が遠ざけた側にしろ遠ざけられた側にしろ、その「遠ざけるという行為自体」に対して関心が向けられているように思います。
緑異変石
・ビーストハードネス
秘密を暴く(行動指針)、神秘的、神秘の力、祭壇の主は悲しむかも、神々しい力
・シントイズムウィンド
神秘の力、曝こうとしないで(ウバメ言)、人間離れしている、いかにもな神秘の匂い、祭壇はそういうのを嫌うかも、神秘的な力
こちらも割とまとまっていて、「神秘」がキーワードとして登場しています。しかし、それに対して主人公達の行動は「秘密を暴く」と、神秘に対してはやや挑発的に聞こえるものになっています。今まで基本的にこの行動指針は異変石の性質と同質のものと捉えてきたので、ここにきて解釈が少し難しくなりました。それでも一応同じように解釈をしてみると、ここでいう「神秘」と「秘密」が、「妖怪」と「チミ」のような関係にあるという可能性に思い至りました。妖怪が妖怪として成立する以前の存在があるように、神にも名前の与えられる前の混然とした状態があり、それこそが本当の「秘密」なのかもしれません。つまり、異変石に宿る神秘はあくまで名前を付けられた後のものであり、その力は「秘密」を白日の下に引き出し純粋な秘密でなくしている、これが秘密を暴くということである、といった解釈です。……かなり厳しいかもしれない。
さて、一通りまとめは終わりましたが、最後に「祭壇の主」との関係についても少し考察を加えたいと思います。
インペリシャブルムーン以外は基本難色を示しそうだと予想されているこれらの異変石ですが、それでは以上の性質を踏まえた上で赤・青・緑の異変石に共通する要素は何であるのか。それは「原始には存在しなかった」ことなのではないかと考えています。恐らく緑異変石での解釈が一番説明に近いと思いますが、「形を与えられたもの」と「それ以前のもの」の二者があること、それはすなわち前者の無い時代があったことを意味します。四季の巡りというのは豊かな自然を前提とした概念であり、自然環境の整うまでの惑星には存在し得ません。流血を伴う暴力というのも、生命が誕生するまでは起こり得ないことです。祭壇の主が「原始」という方向にいることからも、これらの要素は原初のカオスから現在のコスモスへの変化における生成論の一部として機能しているのではないでしょうか。
……最後の最後でなんだか徒に大きな話になってしまいましたが、ひとまずここで筆は止めたいと思います。考察部分はもっと短めにするつもりだったのですが、結局結構突っ走ってしまったので、ご覧の方々におかれましては慎重な検討を重ねることをお勧めします()
それでは、あと約一週間での予想の盛り上がりを期待して。

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