幻想郷内における妖怪の食人可能な人数

幻想郷に住む妖怪がどの程度の回数、頻度で食人を行っているか。
そもそも食人は可能なのか。
幻想郷の面積を仮定し、自給率、人口、出生率を類推することで
妖怪達の人間食について探っていきます。

幻想郷の面積

幻想郷の広さについて、明確な数値は公式にありません。
そのため、ここでは妖怪の山とその周辺の面積から
おおよそ土地の広さを仮定していきます。

妖怪の山は八ヶ岳(砕かれる前の姿)が幻想入りしたものです。
幻想郷を作る際、この山を中心に人間の生活圏として必要な広さを大結界の内側に取り込んだ筈です。

八ヶ岳の砕かれ方(儚月抄小説版第4話)から
面積は外の世界の八ヶ岳と変わらないと仮定します。
此花咲夜姫は「最も美しい私より高いなんて許せない」として
八ヶ岳を砕いたため、高さ方向のみ変化し、広さは変わっていないだろうという考えです。
八ヶ岳の面積
60km^2
中部森林管理局サイトより

幻想郷には山以外の土地があり
人間の里も平地に存在するため
幻想郷の面積はこれよりもう少し広い必要があります。
仮に妖怪の山と山以外の面積が1:1とした場合は
幻想郷の面積:120km^2(=2×60km^2)
ということになります。
山以外がどれほど広いのかは正直分からないです。
判断材料を持っていない…
ただ、八ヶ岳がある長野県の面積(1200km^2)よりは狭いんじゃないの?
と個人的には思っています。

幻想郷の自給率、人口

人里の自給率は100%以上でないといけない。
理由は茨歌仙33話にて、八雲紫が西洋タンポポの侵入を食い止めるのに苦心していたことから
スキマ能力ほかの手段で大々的に食料を輸入することは難しいのではと思ったためです。
そのため、自給率120%を達成している淡路島の人口密度(13万人÷592㎞^2=219人/㎞^2)を参考とし  
人が住める面積(可住地)が八ヶ岳と1:1だとした場合の幻想郷の限界人口を求めます。

人口密度   可住地面積  幻想郷の人口
219人/㎞^2 × 60km^2 =1万3千140人

実際に1万人も人間が居るかは不明ですが、これ以上増えるとアウトという数値です。
千葉県の松戸市(面積の96%が可住地)が約60km^2です。参考までに。

幻想郷の出生率

ここで仮に普通出生率を明治時代初期の30パーセル(×0.03)とした場合
1万3千人に対して出生数が394人/年となるので 食べてもいい人類は相当少ないというのが推測できました
また、結界で閉じられた土地である都合上、人口は増えても減ってもいけない筈です。妖怪が人を食べる場合、これより増えることは原則ありえません。

食べてもいい人類

外の世界から神隠しするにも 日本の完全な行方不明者は年間800人程度らしいのであまり当てに出来ません。
(補:行方不明者は年間8万人居るが99%が生死問わず発見されるため、完全行方不明者は1%以下、およそ800人)
なお、ここでは日本以外の海外で神隠しを行うことは出来ないとしています。
理由は幻想郷以外にも異界があることが示唆されていることから、海外勢と人間の取り合いになるような状況は好ましくない
と推測したためです。

以上より
1日3食人肉食は不可能(妖怪1体辺り年間1095殺必要になってしまう)
というのは固い推論だと考えます。
人間の数だけではなく、妖怪の数も不明ですが少なくとも毎食人間丸ごとは無理。
ひょっとして妖怪1体あたり年に1人喰えればいい方なのでは?という気がします。

ルーミアがだらしない(確か書籍文花帖)というのは数十年単位で人は食べてないとかそんな時間スケールなのではないかと思います。
古明地さとりのペットが怨霊(元人間)を食べて妖獣化してる設定を鑑みると
妖怪としての格を上げるために人を食べてるのかなという気がします。

おまけ:人間代理食

人間丸ごとは無理でも血液だけならば入手は容易なのではと考えます。
輸血液の保存期間は一か月程度のため、使われずに廃棄されるものも多数あります。
日本の妖怪にとって血液食はあまりメジャーでは無かった筈(血を吸う妖怪、というのは少ない。野衾くらい)ですが
レミリア・スカーレットが来たことで幻想郷の妖怪にとっても血液食が少し身近になったりしたのでは無いでしょうか。

あと誰かがカニカマ(蟹じゃない)を模したヒトカマ(人じゃない)を作ってたり。

コメント

  1. WheelGhost_18th_Mine of Izanagi Object より:

    豊穣の神や祈祷すれば一晩で植物を育てるような妖精が多数存在する世界観なので食糧自給率の縛りはだいぶ緩いのではないかと思われますね
    妖怪が全て人間を一食で食べ切る大食らいであるとは考えられずとりあえず60㎏(可食部およそ45㎏)の人間を1日3㎏ずつ食べて15日保つとすると一年に必要な人間はおおよそ24.3人
    人肉色専門の妖怪が100体居たとして2430人を賄うには81000人が必要
    三月精の描写より妖精や神が一回で一年に収穫できる分の作物を育てられ尚且つ食糧自給率を増やせば人間の許容数も増やせると仮定した場合には豊穣の神たちが一年に6、7回(二毛作、三毛作の場合には12~21回)仕事をすれば賄える事になります