妖精とは
自然現象そのものの正体。
寒くなったり暖かくなったり、雨が降ったり風が吹いたり、草が生えたり花が咲いたり、そういった一つ一つの現象に妖精は宿る。東方求聞史紀
東方求聞史紀で阿求は妖精をこのように捉えており、自然があるところに妖精はいるようだ。
また、
月の民は生死を拒絶するからね
生まれる事、死ぬ事
それは穢れるという事
我々は生命エネルギーの塊だから
月の民は触れたくないのよ東方紺珠伝
東方紺珠伝ではクラウンピースが妖精は生命エネルギーの塊であると発言している。
これらを踏まえると妖精のいるところに自然があり生命が生まれるものであり、妖精がいない世界は生命のいない死の世界であると考えられる。
東方三月精のクラウンピース
東方三月精 ~ Visionary Fairies in Shrine.ではクラウンピースが主軸となり物語が展開されている。光の三妖精やエタニティラルバと出会いクラウンピースは幻想郷の世界を知っていく。
今回はクラウンピースがチルノに出会う回について注目してみる。
第3話「真夏の夜の夢」
この回でチルノの能力を見たクラウンピースは
氷の世界は死の世界かと思っていたけど妖精がいるって事はそういう訳でも無いんだね
競争相手が少なくて資源が少ないながら大きな力を独占できるのかも知れんな東方三月精 ~ Visionary Fairies in Shrine.第1巻 第3話
と氷の妖精について考察している。
クラウンピース自身が地獄の妖精であることを踏まえると、ここでの「死の世界」は地獄のような世界ではなく死者すらいない無の世界であるといえる。
仮に氷の世界が雪原や氷河のような世界であってもそこには環境に適応した生命がいても不思議ではなく、「死の世界」という表現は宇宙空間あるいは地獄や天界のような幻想的な世界を想像して言っている可能性がある。
東方三月精のチルノ
一方、東方三月精 ~ Visionary Fairies in Shrine.でクラウンピースに出会ったチルノは、
クラウンピースは自分が地獄出身の妖精である事を伝えるとチルノは大いに驚いた
東方三月精 ~ Visionary Fairies in Shrine.第1巻 第3話
と反応している。当然、幻想郷で地獄の妖精は珍しい存在だが、クラウンピースと出会って驚いた妖精はチルノだけである。
チルノの正体
ここまでまとめ一つの仮説に至った。それは
チルノは元「八寒地獄の妖精」
である。
クラウンピースとチルノに焦点を当て考察してきたが、チルノには確かに思い当たる節がある。
冷たくする方法は一つ、周りから熱を奪う事
貴方は内側が相当熱そうね東方非想天則 鈴仙VSチルノ
心まで冷え切ってはいない様ですね
情熱はいつでも生き物全ての魅力です東方非想天則 永江衣玖VSチルノ
氷の妖精様は夏に本領発揮されるのさ!
東方天空璋
こ こいつは……! 熱い いや寒い……⁉
東方三月精 ~ Visionary Fairies in Shrine.第1巻 第3話
このようにチルノは度々その氷の性質の中にある熱さが取り沙汰されてきた。
チルノの内側にあるもの、それは地獄の性質ゆえの熱さなのかもしれない(八寒なのに?)
コメント
チルノのクラピに対しての反応はは、花映塚にて映姫様に妖精も死ぬ時は死ぬと説教され、妖精ながら地獄に流されたら恐ろしいと感じていたため、そんなところにも妖精がいるのかという意味で驚いたのだと読んでいました。
ですが度々言及される内側の熱さは確かに気になるところですし、実は自身が地獄に関係があるとしたら、チルノって面白いキャラだなと思いました。