みんなで逢魔が時

ハロー。珍しく夕方です。
実はハローって使った方、紫しか覚えが無いのですがいかがお過ごしでしょうか。
(私の覚えてる限り1か所だけなのだが、9分9厘の人が覚えてないと思う)

本日は妖怪の時間に移り変わる綺麗な夕焼けを楽しむことにしましょう。
けど、楽しめるのは妖怪がいなくなった現代だけで、しかも妖怪を廃する事で精神的余裕を失ったので、幻想郷の方がよっぽどマシかもしれません。キョウフマシマシツラメマシケツエキスクナメ。

綺麗な代償として、30分後にはとっぷり。あら、何も見えなくなりますね?
でも外の世界の夜は眩しすぎるくらいの冷たい光に包まれて見えまくりですね?そんなところで妖怪が存在できるはずもありません。人間は恐怖に打ち勝ったのでしょう。

でも、打ち勝った世代が生き残っていません。

たまに言う事ですが、神の血が一番濃く混ざった歳で137です。消費期限。
来年でもう博麗大結界構築後、140になります。子孫しかいません。
打ち勝った事すら忘れているのに、そんな状況で恐怖が浸食してきたらひとたまりもありません。だから秘封世紀はあんな状態なのでしょう。妖怪とは限らんが…

そんな大古の夜の時代が毎日訪れる片鱗。逢魔が時のお話です。

――向こう側じゃ大古でもないんですけどね というか140って妖怪感覚で2年位?――

『夕方って言うと怪しくも懐かしいですからね』

そんな1刻にも満たない、活動開始の合図です。
夜こそ妖怪の時間です。人間大迷惑です。恐怖に怯えて寝るしかありません。だって対抗策が無いはず”だった”のですから。

だが、人間は力技で妖怪を殲滅しました。先ほども言った、温かさも何もない光によって。

こんな状況では懐かしさもへったくれもありません。ノスタルジー撲滅委員会ですかね?
どんな時間でも世界を照らすことが出来るようになってしまいました。それこそ衛星写真で見ても うおっまぶし ってなるくらい。

光は不規則な影を生むはずだったんですが、規則的なビル街によってその不規則すら潰してしまいました。もはや、かつての江戸に妖怪の居場所は無いのでしょう。

――あれ?卯酉東海道で…――

そんな日本です。そりゃ愛国者(幽々子)も見捨てます。デスルーラ?
朝も夜も変わらない現代日本において、夕方は何の境界の役割も持てないのでしょう。

ですが、その分幻想郷では より活発になっています。
皆でどんちゃん騒ぎです。朝も昼も結構騒いでるような気がしますが、気にしない。

適性環境を与えられてワクワクしない人間はいません。
大人も然り、です。

――面白そうなことが あるかもしれないから――

外の世界で失われたものは、幻想郷でより強く顕現します。

――知らない世界だから 興味あるしいいよ――

人間が知らない世界。未知の路の向こう側で。

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